伊藤詩織さん裁判で誰もが報道しなかった真実

なぜ、準強姦罪は

闇に葬られたのでしょう?

伊藤詩織さんお疲れ様です。長い戦いだったようで。

しかし、法学的な観点からみていくと、刑事事件で不起訴となったことには納得できませんねえ

今回の事件では、刑事で準強姦罪について不起訴

不起訴が相当な判断であるのかチェックする検察審査会の判断でも不起訴相当となったため

民事で不法行為に基づく損害賠償を請求した事案です

まあ、名誉棄損の反訴で1億を超える損害賠償請求してくるところとか

いろいろ言いたいこともあるんですが、

今回は追っていくのは刑事

コレ起訴されなかったわけですが

とんでもない。

改正前刑法178条(準強制わいせつ及び準強姦罪)

1 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第176条の例による。

2 女子の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、姦淫した者は、前条の例による。

ここで、176条というのは強制わいせつ罪で、6か月以上10年以下の懲役に処すると定められています。

なので、準強姦罪も同じ法定刑ですよということです。

「心神喪失」というのは、病気とかクスリとかお酒で判断能力がなくなってる状態

「抗拒不能」というのは、物理的あるいは心理的に抵抗することが著しく困難な状態

今回の事件のポイントとしては5つ

・性行為があったことは相手も認めている

・被害者は酩酊状態にあった

・目を覚ますとホテルにいた

・将来上司になるかもしれない相手に就職相談をする必要があった

・被害者は現実に性行為を望んでいなかった

はい。十分ですね

十分、準強姦罪は認められて然るべきでしょう。

証拠不十分で不起訴となってますが

被害者が正常な判断能力と自由な意思決定ができる状態で性行為を選択しているかどうか

これが、準強姦罪になるかならないかの分かれ道です

どうみえても司法の怠慢です

調書で何と言ってたかは正確にはわかりませんが

民事での主張から推測するに

加害者は、合意があった性行為だと主張したいのでしょう

ところが、

合意の有無は強姦罪、さらにいうと性犯罪においては構成要件ではありません。

つまり、合意の有無は犯罪成立と関係がないというのが本来です。

仮に、1000歩譲って、合意をしたとしても

その合意が、正常な判断能力と自由な意思決定に基づくものでない場合

そのような断ることが難しい事情がある中では、

抗拒不能」ということになります

その証拠としても、もともと就職相談という重要な悩みであることや将来的に上司になりうる相手であること、飲酒により酩酊状態にあったこととそれらを互いに認めているわけで

どのタイミングでどれを主張するかにもよりますが

通常、心神喪失若しくは抗拒不能あるいはその両方を状態であったと認めることができます。

そうすると、むしろ心神喪失若しくは抗拒不能状態を加害者の側で解消したことを証拠とすべきでしょう。

合意自体は証拠として残るはずがないので

この時点で任意性のない性行為に及んでいた嫌疑があるはず

嫌疑がなく不起訴という判断は誤りです

生活上分かるとは思いますが、

本来性行為があったかどうかその時の状況はどうだったかなんて本人しかわかりません何かが残ってるわけでもない証拠とするのは難しい

だからこそ、捜査機関があるんです

真実を発見し人権を守るために

国家権力が検察にあらゆる捜査を可能とする権限を与え

警察は組織され大規模な捜査活動を展開する機動力が与えらえれている

そこにこの国で最も多くの勤勉なみなさんの税金が使われている

これを簡単に証拠不十分として処理することは国家の職務怠慢と言わざるを得ない。

何のために国家権力が存在し、そこに国民の税金が使われているのか

もし、あなたやあなたの大切な人たちが、被害者かもしれない、加害者かもしれないけれども

事件に巻き込まれたときにもっとも真実発見とたった一人の人権を守ることができるのが強力な国家権力なんです

この重要な職責を果たすものが司法という統治機構であり国民の信頼の上に成り立っている。

司法は信頼を大きく損なっている

準強姦罪の規定は、任意性を害する行為を処罰することが目的の規定である以上、

任意性があったことを証明するのが筋です

親告罪のハードルを越え、状況証拠があり、

これを否定していない以上

つまり、客観的に飲酒して性行為があった以上

(せめて、錯誤で扱い、不起訴と言う判断はありえないのです)

任意性がないものと推定するべきであり

被告人の無罪推定原則は、人違いからの冤罪を防ぐ趣旨では重要な原則ですが、

決して、犯罪事実がないことを推定する規定として利用してはならないのです

性行為の存在に疑義がない以上、そう簡単に証拠不十分として事件を処理することはあってはならないのです。

このような態度は司法の信頼を著しく損なうのです。

カテゴリー: Case