何に対して物上代位を行使できる?

以前、抵当権やら物上代位やらざっと解説したんですが、今回は物上代位をすこし掘り下げて物上代位行使できるものは何かを確認します。

1.どんな債権に物上代位できるか?

まず、目的物の売却代金について、物上代位が認められます。典型的な例でしょうか。抵当権には付従性があるので、目的物について回ります。

売却代金に物上代位行使できるか?

『売却代金について物上代位行使が認められる。』

大判明.40.6.19

・賃料債権

賃料債権について物上代位が認められる

(最判平元.10.27)

損害保険金債権についても認められる

(大判明40.3.12)

一方、転貸賃料

転貸賃料債権についても原則、認められない

例外的に、賃料債権と同視しうるような事情があれば認める

(最決平12.4.14)

請負代金債権

債務者の請負代金債権について原則、認められない

転売代金債権と同視しうるような事情があれば認めるとしています。』

(最決平10.12.18)

→ 理由としては、請負には材料や労務があってそうしたものが含まれているので、抵当目的物の価値を表しているとは言い難いからです