刑事訴訟法おすすめの基本書・概説書ランキング

以前、おすすめの刑法概説書、教科書をレビューしてみたんですが、今回は刑事訴訟法をやってみたいと思います

刑事系の本ってほんとにおもしろいんですよね。読み物系もおもしろいんですが教科書もいろんな本が出てくれてて飽きませんね

1位 該当なし

自信をもってこれがベストだ!っていえるものがなかったんですよね

視覚的な読みやすさ、内容的な読みやすさを併せ持っていることが少ないんですよ

しかも、刑事訴訟法って、学説と実務でけっこう乖離がある部分だと結局、私たちはどうすればいいの?って迷子になっちゃうんで

この辺をうまくバランスよくまとめてくれている本が無いなーという印象です

やっぱり教科書って、そこまでデキの良くない初学者が、深く理解できて試験に役立つっていう需要を満たしてくれないといけないんで、めちゃくちゃ求められるレベルは高いと思うんですが

研究者じゃなくて、教授を名乗り給料をもらっている以上は、プロ意識をもってやってもらいたいですよね…

個人的には、刑事訴訟法の学者ってなんか文章も実際も偉そうで嫌いなんですよね(笑)

2位 池田・前田 「刑事訴訟法講義」

中でももっとも読みやすい教科書かなと思ってます。

迷走の多い刑事訴訟法でも唯一といっていいくらいよくまとまっていて、さすが東京大学出版ってかんじです。

論点に対してもそこそこの深みで、まんべんなく触れていますし、何といっても説明が易しめでわかりやすいことだと思います。

東大出版の本はだいたいわかりやすいイメージありますね

3位 安冨潔 刑事訴訟法講義

初めて手にした時の印象はまさかの緑

この本は、けっこう後になって知ったので、買っては無くて自分は2時間くらい立ち読みしたんですけどそれでも概ね読めちゃいますね。読みやすいと思います

シンプルで論証しやすくかなり実践的でした。

試験にでなさそうな公判の細かいとことかもカットしてて、ムダが無くてとても要領の良さみたいなのが垣間見えます

慶応義塾大学出版なんですけど、納得しましたね(笑)

十分なボリュームなのにシャープにまとまってて、さすが慶応生という感がにじみ出てます

分かりやすい本によくあるあるですが、分かった気になりやすいんで、その辺は注意ですが、初学者には間違いなくおすすめの一冊です

その他番外編酒巻匡 刑事訴訟法

概説書としては最高です。論理が丁寧で、制度背景も抑えており目から鱗です。

ただ使いこなすのが難しいんで、あえておすすめはしていないのですが、本としてはおすすめして良いクオリティだと思ってます。

とても奥が深く何度も何度も読み返すいい本です

宇藤崇,松田岳士,堀江慎司(著) 刑事訴訟法 LEGAL QUEST

定番ですよね。レイアウトの美しさは安定です

ただ、個人的にはあんまりハマらなかったんですよね

共著があまり好きじゃないんで

もともと法科大学院を意識して書かれているので、内容的にはもちろん十分で、上口先生の本と雰囲気似てるかなと思ったり。

法科大学院の授業がどんなのか分からないんですがちょっと、あっさりしすぎている気はします。

上口裕 刑事訴訟法

これは、とにかく読みにくかったです

段落分け、ナンバリングがいいかげんだし、アラビア数字、かっこつきアラビア数字、かっこつきローマ数字、かっこつきアルファベット小文字、①②…と下っていきます。

改行もしないのでもうだめですね。

小柱のタイトルも何について書かれたまとまりなのか判然としません。

私には、無理でした(笑)

注釈の入れ方がひどくて、ページの半分以上が注釈になっているところとかもあって

そのくせ、引用で「田宮204頁」しか書いてないんですが田宮先生の本が3冊と研究論文で4本あるんで原著に当たるのが超めんどうなんですよ

長くなるなら紙面を割く工夫をしてほしいし、物書きなのに文章構成能力がひどく疑われます。

3800円+税を払うわけですから。とてもじゃないけどそこまでの価値があるとはいえない本です。

なんとなく、田宮先生の本も似てる感じがあったので、論文を流用して切り貼りしてるのかなと。

田口守一 刑事訴訟法 (法律学講義シリーズ)

こちらも読みにくい教科書選抜入りでしたねー

はしがきにもこの本は内容薄めの最低限だよって割り切ってるあたりはなんかいいです

実際、判例への言及がほとんどないですね。別途、判例集を出されているので明確に分けてるイメージなんでしょうか

それにしても、はしがきがまじめ、内容もまじめ、面白みもなく特別深くもなく、決して読みやすくもなく、可もなく不可もなく、まさに退屈な本です。

記述も「レヴェル」とか気になりますし、横書きなんですけど「右○○は~」とか出てくるんですよ

明らかに明らかに一般読者を無視してるんで、ほんとに推敲してんのかと、すごい頭にくるんですけど、こっちも上口本と同じような体裁だったんで、論文を流用しているのかなと疑いを強めました(笑)

カテゴリー: Book