【憲法】説明できますか?超基本的な考え方

憲法は、たった一人を守るためにあるのです。

いつあなたがどうなっても

血塗られた歴史の中で、

罪のない多くの人たちが命がけで生きようとした証

亡くなった多くの命によって生まれたのが憲法

憲法の根拠は自然権です

自然権というのは、

わたしたちが、楽しいと思うことをする

食べたいと思うものを選ぶ

好きな人と過ごす

誰かに自分の生き方を制限されるような人生ではなく

こういった「自由に生きること」ということ。

これは、

「生まれた瞬間から奴隷だった人たち」がいたから

食べものだって食べられない

好きな人と過ごす時間も許されない

あなたがやりたいと思う遊びも選べない

そんな人たちが当たり前のようにいた時があったから。

2000年という時間の中で、

1800年近くまでは、そんな考え方が当たり前の時代だった

でも、そんなことあってはならない。

そうして、何人もの人たちが命をかけてきて

自然権という名の

いま、わたしたちが当たり前に

自由に生きている権利をつくりあげてきた

この権利を実現するために憲法がある

たとえば、こんなたとえ話があります

ある日、殺人事件が起こった。

犯人はわからない

容疑者は、あなたを含め10人

あなたも疑われた

しかし、証拠はない

ただ怪しいから。

犯人はわからない

1人かもしれないし、10人かもしれない

だが、あなただけは知っている

自分が犯人ではないことを。

あなたは自分の無実を主張した

主張し続けた。

だが、だれも信じてはくれなかった

いつまでたっても証拠は出てこなくて

犯人はわからないままだった。

さて、この場合、どうすればいいか

全員を無罪として釈放する?

全員を有罪として処罰する?

あなたならどうしますか?

憲法の考え方ならどうなると思いますか?

憲法は

全員を無罪にします。

犯人を許すわけではなく

被害者を見捨てるわけではなく

ただ、一人の無罪の人間を守るために。

もし、憲法が世の中のためにあるとしたら

こうはなりません。

世の中のためにあるということは、

一人一人ではなく、

一人一人の集合体となります

すなわち、日本全体のためになるなら

たった一人の人間の人権は後退すると考えます

犯罪者を世の中から遠ざけるために

無実の人間が犠牲になっても良い

という考え方です。

しかし、憲法は、たった一人の人の人権のためにある

一人の人権を尊重する

そのために国家が権力を振るい処罰することにブレーキをかける

これが憲法の個人の権利を守るという考え方です。

そして、何から守るのかというと、国家権力から守るのです。

つまり、憲法は国家権力を制限するためにある法なのです。