たのしいファイナンス【投資のための入門基礎知識 3選】

 

経済動向が不安定になってきていますね

景気が悪いとメディアが騒いでいる現在がまさに底です

そんなわけで、

さくっと、ファイナンスの基礎知識について〜

(わりと法的な視点に寄ってます)

 

投資のための3つのファイナンス思考とは?

 

以下3つです。今回は投資に通じる考え方を3つ概観してみます

 

  • 効率的資本市場仮説
  • リスク分散
  • 資本資産価格モデル

 

対象読者

これから投資を勉強したいとか、ファイナンスを学ぼう思ってる方に役に立つ情報が、楽しく学べると思います。

ファイナンスに興味を持ってもらえたら幸いです

 

 

 

ファイナンス基礎その1 効率的資本市場仮説

 

ギルソンクラークマンによれば、

いかなる情報を用いても、株式市場で平均以上の利益を得ることはできない

 

とのこと

なぜなら、市場価格には、すべての情報が織り込み済であるから

すべて反映した価値が「市場価格」なんだ!ということですね

 

有価証券虚偽記載事件を民事として考えてみる

 

たとえば、

市場に対する詐欺理論」という

アメリカのケーススタディがあります

 

原告は株の買主

被告は株を発行した会社

財務諸表上の虚偽記載があった場合

 

原告は、「虚偽記載と損害の因果関係」を立証しなければならないのです。

ところが、証券の市場価格は、実体である会社の価値を表してます。

 

ですので、虚偽記載についても反映している(と考える)ならば、

市場価格で買っている以上、虚偽記載もぜんぶ込みで信頼していることになってしまいます

 

もし、損害を被っているならば、損害は発生している

 

すなわち、因果関係を証明する必要はないのだ!という理屈です。

 

 

因果関係を証明するのはハードルが高いので、

株主を保護するための論理として働きますね

 

 

ファイナンス基礎その2 リスク分散

 

 

今では有名な「リスク分散」についての理論ですが、

ハリーマルコビッツによってはじめて「ポートフォリオ組成によるリスク分散の理論」が提唱されたと言われてます

 

リスク分散というのは、リスクをとらないということではなく、一発で死なないようにするというイメージです

 

傘と日焼け止めの企業の株は一緒に買え!という話

 

たとえば、投資をするとき

 

傘を売る会社だけに投資すると、晴れの日が続く時期は損失を生みやすく

日焼け止めを売る会社だけに投資すると、雨が続くような時期に損失を生みやすく

 

両社を半々で持っておけば、

「同じコスト(同じ金額の投資)でもリスクを減らし、リターンを安定させることができる」

というかんじ

 

 

 

ポートフォリオの対象とする資産は30銘柄で十分

 

 

これは、(数だけで言うと、) 30銘柄であれば確率上、リスク分散という目的は果たされることになります。

 

30銘柄も100銘柄も確立の上ではたいして変わりません。むしろ管理コストがかかります。

 

 

ファイナンス基礎その3 資本資産価格モデル

 

リターンのばらつきは分散不能なリスクですので、これを計測する技術がCAPMという指標ですが

 

株式の価格は、リターンがマーケットの動きにどれだけ連動しているかに左右されるので

 


過去の株式価格の反応がマーケットの動きに対してどう反応しているかを観察する

 

これによって、現在、将来の株式価格を評価していく

という考え方ですね。

 

観察すべき株式の反応してきた過去ってどのくらいの範囲の過去か?

 

この点が論点になります。答えはでていません。

 

ファイナンスの専門家は、ここ10年の収益動向を判断する資料とすることが多いのですが

 

どこまで遡ってデータを集めるのかによって将来予測は変わりますよね

 

たとえば、

・1930〜1940の10年でいいのか?

・1930〜1950の20年にしたらデータは改善するか?

・改善するとしたら、60,70年もデータに入れるべきか?

・逆に、最近のデータを使った方が精度は上がるのか?

・その場合、近時のバブル現象はどのように考えるか?

 

などなど。さまざまな問題が生じてきます。

 

ファイナンスはまだまだ新しい学問なので、

これから深くなってくるんですかねー

 

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