この記事の対象読者
□ 宅建試験に受けようと思っている人
□ 不動産業界に興味があるという人
ここでは、「宅建を取りたい、資格取りたいけど、宅建ってどうなんだろう?難しいのかな?自分にも取得できるかな?」という方
こういった方に向けて記事を書きます。
主に今まで法律なんて勉強したことないよっていう初心者の方でもわかるようにご説明します。サラリーマンや主婦の方も、就活生や学生の方も、どうぞご一読下さい。必見です。
本記事の内容
1.難易度から宅建のコスパを考えてみる
2.宅建のコスパが良い5つの理由
3.難易度を分析してコスパよく宅建に合格する最強勉強法
ここで紹介するトピックは、基本的ですが、宅建の本質に迫る重要なことです。
すでに色々調べていてご存じかもしれませんが、まだ十分に活用されていないかもしれません。
新鮮なアイディアを提供できれば幸いです。実践のためにご活用ください。
1.宅建の難易度からコスパを考える
宅建の難易度は高いかについて、結論から言うと、難易度は高いと思います。
ただし、理由があってそれは勉強方法を知らないからだと思っています。
宅建は、ポイントを抑えると合格は簡単ではないか、RPGゲームのように、「難易度は高くても攻略法があるはず」というイメージです。
ネットでも簡単とか難しいとか様々な声がありますがこれにはカラクリがあります。
まず、合格率をみると、およそ15%前後で推移しています。
宅建の場合、合格点は決まっておらず、受験者全体の点数から15%(およそ50点中35~37点くらい)に落ち着くラインを合格点としている相対評価なのです。
合格率はやや低めに見えますが、試験には3つの特徴があります。
□ 誰でも受けられる
□ 不動産会社の人はほぼ必須
□ ベテラン受験生がいる
これは、記念受験生や勉強不足の方が一定数いる一方で、高得点を狙える人がいるということです。
中間層が少なくなりやすい試験のため、宅建の難易度が簡単・難しいと分かれ、合格率が低くなりやすくなります。
改めて宅建の勉強をしていると、かなり細かい知識が問われていたり、議論のある判例の解釈を引っ張っていたり、難易度高いな(笑)と思いました。
ただし、私は、権利関係を中心に宅建の研究をしています。
勉強方法には、正しい方法があり、宅建には正しい方向性、攻略法があると思っています。
2.宅建は難易度の割りにコスパがいい5つの理由
宅建は難易度が高いと言われますが、コスパは良いと言えます。
□ 資格取得に意味が与えられる
□ 取得までの勉強で業界知識が身に付く
□ 不動産業界内ならどの分野でも対応できる
□ 不動産業界はポテンシャルが高い
□ 正しい方法論で半年もあれば初心者でも合格できる
これらを順番に確認していきます。
・資格取得に意味が与えられる
宅建は、不動産関係で働く人にとって必須の資格です。
なぜなら、宅建を持っていないと不動産取引は行えません。それから会社として、宅建士を設置する義務があります。
なお、不動産は売上をつくればまわるので常に求人を出してます。人件費をかけるほど儲かるすこし珍しい業界です
・取得までの勉強で業界知識が身に付く
不動産業界は知識産業です。
基礎は、宅建でカバーされ、知ってるだけで強いので資格がダイレクトに響きます。
さらにいうと、業界体質が古く感じられるかもしれませんが、すこし広く目を向ければ、意外にもけこう他の業界と結びつき情報とアイディア次第でイノベーションは起こってます。
・不動産業界内ならどの分野でも対応できる
不動産を中心に話が進むので、不動産を取り巻く知識を一通り抑えておけば、その知識をベースにどの分野でも対応できます。
したがって、転職・キャリアアップにつながりやすいです。宅建が役に立つかは、他の条件を除けば、確実にYesですよね。くりかえしですが、不動産業界は知識産業です。
また、宅建士には手当がついているところが多いですし、さらに不動産会社には宅建士の設置義務があるため会社から合格祝い(20万とか)がもらえることもあります。
※逆に言うと、それだけ全てに通じるというくらい難しいので、完全に分かっている人はいません。
・不動産業界はポテンシャルが高い
不動産業界は伸びしろが大きいです。
ただでさえ、各産業の中でもトップの市場規模(40兆ほど)ですが、不動産会社と協力したい業種が多く、潜在的なポテンシャルが深いと言えます。
たとえば、広告。
動画やデジタル媒体の広告が増えてますが、ビルなど所有地に広告を打ちたいニーズが多いわけです。
どうしても人目につく必要など、ネットよりハードの方が優れる部分がどうしてもあるようです。
いま街中には、看板や紙媒体の広告が多くあると思いますが、ああいった広告がすべて潜在需要として大きな市場があります。
それから、トヨタが街づくりを発表してますが、観光地と各駅を繋ぐ交通産業も大きな市場としてあります。駅からホテルへのアクセスも変わっていきます。会社単位でみれば、起伏はありますが、不動産業界に居るだけで可能性は幅広いです。
・正しい方法論で半年もあれば初心者でも合格できる
これは、平たく言えば、完璧な理解などなくても取得できるということです。
宅建では、初心者が短期で一発合格したという人もいれば、何度受けても受からないという人もいます。
しかも、その中には不動産関係で勤めている人もいます。そして、だれもが口を揃えて過去問が大事といいます。
これが何を意味しているかというと、
宅建には攻略法があるということです。初心者であろうと、短期であろうと、独学であろうと正しい方向性で必要な量をこなせば合格できる試験です。
これだけで、簡単にポテンシャルの高いマーケットに入場できるチケットが手に入るのでコスパがいいです。
3.宅建の難易度から考えるベストな勉強法
宅建試験について、宅建の特徴を分析してまとめていきます。
まず、宅建は大きく4つに分類ができますね
- 権利関係
- 宅建業法
- 法令上の制限
- 税・その他
権利関係
権利関係というのは、民法を中心とした「取引に関する法律」を指します。以下の4つです。
基本的には、不動産会社からお客様に対して取引する上で、制限されるものです。これは難しい分野になるかと思います。
- 民法
- 区分所有法
- 借地借家法
- 不動産登記法
宅建業法
これは、宅建士として求められる仕事の知識です。
比較的簡単ですが、誰もが得点を取りに来る落とせない分野です
法令上の制限
これは、行政に関する法律です。出題が偏るので、対策しやすい分野です。
土地をきれいにして、建物を建てるという一連の事業の全体像をつかむことで覚えることがグッと減ります。
税・その他
これは、暗記が必要ですが、出題が少ない上に偏るので、対策しやすいものです。
試験の特徴
次に、試験の特徴は、やはり過去問を焼き直したものが多いです。なので、過去問をゴリゴリやってよくわかっていないけど、暗記してて合格というのはよくある話です。
一方で、過去問を解いていくのは時間がかかります。
一年分を解くだけで、集中した2時間が必要になるので、働いている社会人の方は過去問の扱い方が重要になります。
過去問の使い方は以下です。
□ 問題と答えをみて頻出知識を探す
□ 頻出知識について、法律なら定められている理由やその背景など理解する
□ どんな出題のされ方をしているのか問題文から知る
□ 忘れたころに解く→確認の繰り返し
あくまでも過去問というのは、繰り返し問われている知識を知ることに使ってください。
※こちらの記事で詳しく解説しています ≫「独学で宅建をマスター法律勉強方法10年間のノウハウ」
まずは、最初に「答え」を使います。何度も問われている頻出の重要な知識を見つけ優先的に理解していきます。
いきなり答えみてもったいないと思うかもですがすぐ忘れるので安心してください。
テキストをみるときは、「何について調べるのか」「なぜテキストを開くのか」明確にします。
そして、重要なことは、わからなかったらすぐとばすこと。深追いは時間の無駄です。費やした時間は点数に直結しません。
いきなり問題を解こうとすると挫折しますので、簡単な文章を読むところからスタートしてハードルを下げるのも良いかと思います。
というわけで、今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。不動産や金融知識は役に立ちます。
ぜひ、不動産業界も覗いてみてください